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校長室便り

子どもの話に耳を傾ける

2学期が始まって1週間が経過しました。
お陰様で、子どもたちは元気に学校生活を送っています。
さて、今日、教職員に、「子どもの話をに耳を傾けてほしい。」という話をしました。言い訳であったとしても、ごまかしていると気付いたとしても、とりあえず最後まで話を聞いてほしい。と。
最後まで話を聞いて、その時の状況やその子どもの特性などによって、対応を考えることが大切です。
すぐに指導する。あえて指導せず見守る。厳しく指導する。優しく諭す。逃げ道を作る…。唯一正しい対応が一つだけあるのではないと思います。「あの時、うそをついてごまかしたけど、自分の言葉を先生が信じてくれた。」と大人になって気付くことだってあるでしょう。
「そんな甘いことを言っていたら、子どもがどんどんごまかすようになる。ガツンと言い聞かさないと!」という意見もあるでしょう。それも、ケースバイケースだと思います。
いずれにせよ、「まずは、子どもの話をしっかり聞くこと。最後まで聞くこと。」であると思います。

 

きょう、少し
あなたの子どもが言おうとしていることに耳を傾けよう。
きょう、聞いてあげよう、あなたがどんなに忙しくても。さもないと、いつか子どもはあなたの話を聞こうとしなくなる。
子どもの悩みや要求を聞いてあげよう。
どんなに些細な勝利の話も、どんなにささやかな行いもほめてあげよう。
おしゃべりを我慢して聞き、一緒に大笑いしてあげよう。
子どもに何があったのか、何を求めているかを見つけてあげよう。
そして言ってあげよう、愛していると。毎晩毎晩。叱った後は、必ず抱きしめてやり「大丈夫だ」と言ってやろう。
子どもの悪い点ばかりあげつらっていると、そうなってほしくないような人間になってしまう。
だが、同じ家族の一員なのが誇らしいと言ってやれば、子どもは自分を成功者だと思って育つ。
きょう、少し
あなたの子どもが言おうとしていることに耳を傾けよう。
きょう、聞いてあげよう、あなたがどんなに忙しくても。
そうすれば、子どももあなたの話を聞きに戻ってくるだろう。

                                                                                        加藤締三著「アメリカインディアンの教え」より

育て!小さな芽

 7月20日(火)終業式後、校長室にうれしい知らせが届きました。

 3年生の子どもたちが7人、先生に連れられて校長室にやってきました。

 先生が、頑張っている2人の子を褒めたら、その2人が、「頑張っているのは私たちだけじゃありません。」と言ってくれたそうです。そのことに心打たれた先生が、7人を連れて来てくれたのです。

 先生のお手伝いをよくしてくれる。先生の話をよく聞いて守っている。みんなが喧嘩をしないように仲良く笑顔でいられるように頑張っている。気持ちのよい感謝の言葉を伝えている。きまりを守ることを頑張っている…など。

 このような子どもたちは、どの学年にも、どのクラスにもいます。私が心を打たれたのは頑張っているのは、私たちだけじゃありません。」という言葉です。

 「廊下を走ったのは、ぼくだけじゃない。」とか「他にもおしゃべりしていた子がいました。」などという言葉は、長い教師生活の中でよく耳にしてきましたが、今日は、耳にすることが少なかった逆の言葉です。

「頑張っているのは自分だけじゃない。」

「頑張っているから私だけじゃなくて、他の子も褒めてあげて」という意味でしょう。

とても深く、レベルの高い言葉です。

 認め合うことで和ができます。生まれてきて約10年で、人の和を築く芽が育ち始めているのです。「非行の芽は小さいうちに摘め」などとよく言われますが、この小さな芽は大切に育てていかなければなりません。

 7人の子たちと約束しました。

「今日から、クラスをよくする何とかレンジャーみたいになってくれるかなあ…。あっ、これがいい!クラスをよくする 7(なな)レンジャー!」

子どもたちは、にっこり笑ってうなずいてくれました。

「じゃあ、早速今日から頼むよ!7レンジャー出動!」と敬礼して、校長室を送り出しました。

 7レンジャーが、8レンジャー、10レンジャー…と増えていってくれるといいなあ。

 2学期から、楽しみに見守りたいと思います。

 

高校3年生の夏

 先日、四国高校選手権(陸上競技)の審判をした時のことです。徳島県のNさんという選手がとても印象に残りました。

 高校3年生の夏。インターハイ出場をかけた大会。この日のために続けてきた選手も多いでしょう。競技だけではなく自分自身も磨いてきたことと思います。

 Nさんの結果は6位。あと2人というところでインターハイへの出場権を逃してしまいました。悔しいけれど力は出し切れたと納得できたのか。それとも、悔しさでいっぱいだったのか。それは、本人に聞いてみないとわかりません。

 私の印象に残ったのは、試合終了後の行動でした。愛媛県の高校生が補助員として片付けを行っている中にNさんはいました。愛媛の高校生たちと一緒に最後まで片付けをしているのです。1時間近くかかった片付けがほぼ終わり、最後は、テントを10mほど移動するだけになりました。そこにもNさんがやってきて、テントの支柱を持ちました。他の審判員から、「県外の選手にそこまでしてもらうのは申し訳ない。もういいよ。」との言葉がかけられました。

 Nさんは、どんな高校生活を送ってきたのでしょうか。間違いなく「応援される子」であっただろうと思います。「この後、どのような人生を歩むのだろうか。競技は続けるのだろうか。それとも、何か他に夢があるのだろうか。わからないけど、頑張ってほしい。充実した人生を歩んでほしい。と心の中で応援しました。

 石井っ子が目指す児童像「応援される子」とは、この選手のような人、その姿を見て、自然と応援したくなる子です。「さすが石井小」、「石井っ子には頑張ってほしい」、「石井っ子のようになってほしい」そんな風に応援される石井っ子になってほしい!と願っています。

学校探検

 1年生の学校探検が始まり、かわいい1年生が、次々と校長室にやってきました。

「(自分の名前を言って)入ってもいいですか。」と言って入ってくる子。

「失礼します。」と言って入ってくる子。

礼儀正しく無言でペコリとお辞儀をする子。

「おじゃましました。」と言って退出する子。

入口の前で、手を振る子。

ちらっと中を覗いて目が合うと隠れる子。

入口のところで、「すみません。校長先生ですか?」と尋ねる子もいました。

 入室後

「校長先生は、ここでどんなお仕事をしているのですか?」

実は、この質問が一番多いのです。

「教育方針や目標を決める。職員を監督する。文書の決裁…。」

こんなことを言ってもわかるはずもありません。

「石井小学校のいろいろなことを決めて、責任を取ることです。」とこたえて、

「わかる?」と聞くと、「うん。」とうなずきました。

分かってないだろうと思い、「責任ってなに?」と聞くと、

一人の子は、「じぶんをたいせつにすること」と答えました。

もう一人の子は「あやまること」と答えました。

1年生なりに、一生懸命考えて答えてくれました。

「決めたことをちゃんとやること。できなかったら謝らないといけないね。」

と言うと、「うん。」とうなずきました。

この説明でわかってくれたかなぁ…?

とにかく、たくさんの1年生が校長室に来てくれて、心がほっこりしました。

   

自分で見つけた答え

 廊下を走っている子がいます。さて、どうしましょうか。

「廊下を走ってはいけません。走ったら危ない。」と指導する。

「廊下を歩きましょう。歩くと安全。」と指導する。

 前者の指導が必要な場合もあれば、後者の指導が必要な場合もあるでしょう。

 世の中の流れは、後者の肯定的な指導やお願いが多くなっているように思います。

「トイレを汚さないで!」ではなく、

「トイレをきれいに使っていただきありがとうございます。」

という表示がわかりやすい例でしょう。

 廊下をいつも走る子どもに対する指導は、上記の方法だけではありません。

 「その子に、廊下を走らないよう、みんなに呼び掛ける役割を担ってもらう」というのはどうでしょう。実際に、みんなに呼び掛けたことで自覚が生まれ、廊下を走らなくなったとすれば、とてもよい方法ではないでしょうか。

 先日、石井小学校で同じようなことが実際にありました。

 ある問題行動に対し、担任は、

「(その問題行動をしないように)みんなに呼び掛けてくれんかなあ。」と頼んだそうです。

 先生に頼まれた子は、「わかりました!」と張り切ってみんなに呼びかけました。

 その翌日…

 その子の行動が変わったのです。

 直接注意したり、肯定的なメッセージを伝えたりしたのではありません。

 子どもが自分の中で答えを見つけるよう導いたのです。

 「良き指導をしてくれてありがとう。」

 粋な指導をしてくれた本校の教員に、感謝したいと思います。

 

 

マスクの中の笑顔

 月曜日の朝、いつものように門に向かって歩いていると、数人の1年生が、「あっ、校長先生。おはようございます。」と少し離れたところから笑顔で挨拶をしてくれました。マスクで口元は見えないのですが、目がにっこり笑ってました。その笑顔のおかげで、心も、足取りも、とても軽くなりました。

 そんな気持ちのよい挨拶をする子どもが、日に日に増えてきていると感じています。子どもたちが気持ちのよい挨拶をすると、とてもさわやかな気持ちで1日をスタートすることができます。子どもの力は偉大です!

 マスクがなかったら、更にはじけるような笑顔に違いありません。

 マスクなしの石井っ子たちの笑顔を見れる日が、早く来てほしいと願うばかりです。

 

 

地域の力

 先日、椿参道まで登校の様子を見に行ったときのことです。

 信号待ちをしている子ども(通学班長)が、道路の向こうから声をかけてきました。

「校長先生。お話があります。」

 横断歩道を渡ってきたその子は、「後ろに足が痛くて歩けない(歩きにくい)子がいるので、おねがいします。」と伝えてくれました。

 子どもたちと反対方向に横断歩道を渡ると、地域の見守り隊の方が、手を引いてその子を連れて来てくれていました。そこからは、私と一緒に学校までゆっくり歩きました。

 毎朝、暑い日も、寒い日も、雨の日も、風の日も、コロナ禍においても…。石井小学校には、こうやって子どもたちを見守ってくださる地域の方がたくさんいます。どんなに世の中が変わっても、季節が変わっても、子どもたちのために通学路に立ち続けてくださっている地域の皆様。もう何年も、何10年も、そしてこれからも変わることがないのだろうと思います。石井の地域の力を感じます!

 今日も石井校区のいたる場所で、鮮やかなベストを着た地域の方々が、石井っ子に声をかけてくださっていることでしょう。

 

 

初心

 新学期が始まって約2週間。新しい生活に少しずつ慣れてくる頃です。

 子どもたちの様子は、どの学年も、張り切って頑張っている様子が見えます。子どもたちだけではなく、教員も。大切なのは、最初の1日。最初の1週間。最初の1カ月!

 どの学年も、クラスも、とても良いスタートができているように思います。あと2週間で最初の1カ月が終わりますが、今の新しい気持ち(初心)を忘れずに、過ごしていってほしいものです。

 先週金曜日、6年生の学年集会で、話をさせてもらいました。

 自分から進んで動いている6年生をとても頼もしく感じています。また、石井小の新キャプテンとして申し分ない行動ができています。ぜひ続けてほしいということを話しました。真剣な目で、うなずきながら話を聞いてくれました。明らかに成長し、進歩し、自覚ある言動が目立つ6年生。下級生たちに、6年生を見習うように!と自信をもって言えます。

6年生たちのキャプテンシーに大いに期待したいと思います!

  

 太陽の時間には、2年生が、学校紹介のビデオ撮りに校長室に来ました。やはり、とても張り切った様子で、自分の言葉を言いました。撮影の後、少しおしゃべりをして帰りました。校長室に来た子どもたちのほとんどは、歴代の校長先生の顔写真を見始めます。初代校長は、明治時代の方です。子どもたちに質問しました。

「石井小学校は何歳でしょう?」  「うーん。50歳。」

「まだまだ」 「じゃあ、100歳」 もうちょい」

 そんなやり取りを繰り返し、遂に「ピンポーン!正解!」2年生の口から、「歴史のある学校なんですね。」と、高学年みたいな言葉が出ました。

 今年こそ、子どもたちとたくさんふれあいたいと思います。

 石井小学校の年齢は…

 石井っ子たちに聞いてください。 

 

子どものために

4月2日(金)

今年度最初の職員会を行いました。その中で、次のことを確認しました。

【判断基準】

 1 子どものためになるかどうか。

 2 先生がやりやすく負担が少ない方法を選択。

 この二つを判断基準とします。

 まず、判断基準の1ですが、子どものことを一番に考えて出した結論に間違いはない。との考えからです。

 判断基準の2の負担軽減は、楽をするためではなく、教員が元気な姿で子どもの前に立つために行うものであり、結局は子どものためになることだと考えています。

 

 私事で恐縮ですが、今年度1年で定年退職となります。これまで教員として35年以上過ごしてきてたどり着いた思いが、判断基準1の「子どものために」です。そこで、今年度の教育目標を以下のように変更しました。児童像は、昨年度から継続です。

 学校教育目標:子どものために

 育てたい児童像:応援される子

 

 「子どものために」ということを第一に考え、保護者や地域の皆様と、多くの人から応援してもらえる子どもを育て、応援してもらえる石井小学校を創っていく所存です。

1年間よろしくお願いいたします。

新6年生が、入学式の準備をしてくれました。

誰かのために頑張れる子⇒応援される子です。

 

 

卒業に思う その2

エピソードⅢ 卒業式を終えて

 卒業式が終わり、体育館から運動場に向かっている保護者の方から、声をかけていただきました。

「校長先生、今日の卒業式、とてもよかったです。ありがとうございました。校長室便りもいつも読んでいます。これからも読みます!M…の母です。」

 「あーっ、M…の!ありがとうございます。」

 その方は、運動場で「門出の言葉」が始まるため、足早に去って行かれました。短い会話でしたが、とてもうれしく、励みになりました。

 一人でもそう思ってくださる方がいるのなら、頑張って発信していこう!という気持ちにさせていただきました。

  

エピソードⅣ 校長にかかった電話

 卒業式の翌日、卒業生の保護者の方から電話がありました。

 卒業式のため、1年生から4年生は、学級活動をして下校しました。下校と、卒業生の登校が重なるのですが、下校する子どもたちの態度に感動したというお話でした。

「すれ違う子どもさんが、みんな、おめでとうございます。おめでとうございます!と 言ってくれて、本当にうれしくて感動しました。下の子が石井小に残っていて、一人で大丈夫かなと思っていたのですが、こんな子たちがいる石井小なら大丈夫だと思ったんです。卒業式もよかったし、先生方にも本当にお世話になったことをぜひお伝えください。このことを誰に伝えればよいかと考えたのですが、校長先生にお伝えしようと思ってお電話しました。」

 そんなありがたい電話でした。

 必ず職員に伝え、校長室便りにもUPさせていただきたい旨をお伝えしました。

 4月の始業式で、純粋なお祝いメッセージを贈ってくれた在校生たちにも「すばらしい!」と伝えます!

 4月が待ち遠しい気持ちです!

 

 その一言で、励まされ

 その一言で、夢を持ち

 その一言で、腹が立ち

 その一言で、泣かされる

 ほんのわずかな、一言が

 不思議に大きな、力持つ

 ほんのちょっとの一言で。

(道灌山学園創設者 高橋 系吾)